ロキロキの雑記

読んだ本とか見たアニメとか旅行とか書きます。

【感想】『ガールズ&パンツァー最終章第2話』を見てきました

ガルパンは普通に好きなので見てきましたが、とても面白かったです。戦車、最高か。

 

girls-und-panzer-finale.jp

 

第1話では無限軌道杯1回戦途中で終了となり歯がゆい思いをしていたのですが、2話が全部面白かったので何も問題がないです。

 

BC自由学園について

押安かとおもっていたら押田くん安藤くんマリー様が正しかった。押田くん安藤くんはそうなのだが、実はマリー様も2人のことをよく見ている。そして押田くんと安藤くんはマリー様に全幅の信頼を寄せている。3人そろってBC自由学園だった。

あと、マリー様の身体能力が高かった。動きがかわいいのに強そう。こんなに力強く、かわいらしく動かれたら興奮してしまう。そういえば『BARどん底』でムラカミの相手をする西住殿も強かったし、夏の大会の黒森峰戦では戦車間を跳躍して渡っている。あの時はまぁ西住流だしこのくらい強くて当然だろうくらいに考えていましたが、実は隊長クラスになると誰でも身体能力が高いのかもしれない。1度隊長クラスのみで異種格闘技戦が行われても良いのではないでしょうか。いや戦車道をやってほしいのですが。

最後にBCの3人で「玉ねぎの歌」を歌いはじめたのも良かった。3人が他の2人のために何をやるべきかよく理解しており、そのために動いている。やってやるぞという気持ちが伝わってきました。玉ねぎの歌は最終章第1話のラストで流れましたが、それには「最終章2話を見る前に玉ねぎの歌に関してきちんと調べておいて欲しい」という意味も含まれていたと思われます。聡明なオタクはこのことに気がづいて、インターネットなどでこの歌に関し調べて2話に臨んだことでしょう。しかし、私はこのことに全く思い至らなかった上にフランス語に明るくないので、ここで今一度玉ねぎの歌に関して見てみたいと思います。

 

玉ねぎの歌について

ウィキペディアの情報で申し訳ないのですが、しかし厳密な話をするわけではないので許されるでしょう。玉ねぎの歌を元に作られたとされる「クラリネット壊しちゃった」のウィキペディアのページには次のように書いてあります。

原曲は、「La chanson de l'oignon(玉葱の歌)」と呼ばれる行進曲とされ、~(中略)~「玉葱の歌」の歌詞はクラリネットとは無関係だが、サビの「Au pas, camarade / Au pas, camarade / Au pas, au pas, au pas」は共通している。これは「戦友よ共に進もう」という行進曲風にも、~(中略)~ 解釈できるという。

引用元:クラリネットをこわしちゃった - Wikipedia

フランス語ではよくわからなかったが、クラリネットの方にも歌詞として受け継がれているので、サビの部分が最も重要に違いない。そう思って見てみると、「戦友よ共に進もう」と解釈されるらしい。これは、団結して戦うことを始めたBC自由学園そのものを表す歌のような気がしてきます。戦車道チーム内でエスカレーター組と受験組での抗争に終止符を打ち、押田くん安藤くんマリー様になった新しいBC自由学園らしい。この事実を知っていると、最後の3人の活躍がより勢いづいて見えてきます。そして戦友と3人で大洗に戦いを挑むものの、西住殿の作戦と巨大なMk.Ⅳ戦車の活躍によりあと一歩で及びませんでした。しかし、1両ずつ撃破しながら最後にマリー様がケーキを頬張るところまで、緊張して目を離せない戦いだったと思います。

そして1回戦終了後にみんなでケーキを食べているのもいい。戦車道は、試合が終わればあなたの戦車道は素晴らしかったと互いに言い合えるのがとてもいい。私も1回戦が美しく終わったのを見て嬉しくなったので、帰りにケーキを買って帰りました。

 

知波単学園について

劇場版で大躍進を遂げ大学選抜チームの戦車を撃破していましたが、今作ではさらに強くなってしまいました。劇場版でも「転進」や「後退的前進」を覚えていたが、最終章2話では「足踏み突撃」とか「サヨナラ突撃」のように、突撃の概念が強化され続けています。常に進化を続ける知波単、強すぎるのでは。それでも、ここまでだと福田に言われるがまま動いているようにも見えます。なんだかんだで知波単の上級生は突撃をしたそうにしているし、福田の一言が無かったらみんなで突撃していたような気がする。

そんな中、物語の最後で西隊長が「転進ではない、撤退だ」と言い放ったのがとてもよかったです。これまでは突撃とついていればよいという考えでいたが、誤魔化すのをやめたんだ、本当に変わったんだと感じました。そこで、知波単には3話で突撃に固執せず、新しい道を進んで欲しいと思いました。

しかし、この新しい道は知波単魂と言われる「突撃」の延長線上にあるんだと思います。「撤退」と叫んだ時も、きっと知波単は「突撃」していた気がします。西さんのまっすぐな顔を見ていると、そうとしか思えない。「突撃」の概念が良く分からなくなってきました。国語辞典を見ても「敵陣に攻め込むこと」といった、極めて浅い内容しか書いていない。これは最終章3話の知波単に教えてもらえると信じて待ちたいと思います。

それにしても、「大洗に勝つことが我々にできる恩返しである」と叫びながら、「撤退」の言葉と共に月光の下へ「突撃」する知波単戦車、かっこよすぎる。

 

大洗女子学園について

一方の大洗女子学園は、大洗らしく「みんなで勝つ戦車道」をしているなと思いました。みんなで勝つ戦車道とは、例えばアニメの対黒森峰戦で川の中ほどで動けなくなったうさぎさんチームをみんなでけん引して助けていたり、最終章1話で擱座したサメさんをうさぎさんが押して助けるといったような戦車道です。黒森峰の時は、あそこでうさぎさんを助けたので、せっかく引き離した黒森峰に追いつかれてしまいました。しかし、戦車道とは得てしてそういう、自分の道を突き進むものなのでしょう。

2話でもこの戦車道は健在で、沼地で動けないカモさんのためエンジン回りに問題がありそうなポルシェティーガーに牽引させていたり、命令無視して知波単に向かっていくサメさんを可能な限り援護していました。わざわざこういう描写が映される程度には、大洗らしい一場面であったと思います。大洗の戦車道は続いている、大洗は未だ強いのだと感じて、嬉しくなりました。

大洗の強さは、西住みほの尋常ならざる作戦、縦横無尽な動きをするあんこう魔改造されたポルシェティーガーなどにもあるかもしれませんが、やはり決定的には大洗の戦車道そのものにあるのだと思います。

それとサメさんチームの旗を見ながら歴史は覆すと言う話、戦車道を始めてやる人達は旗を立てたりして戦車を飾ってみたくなっちゃうんだろうなーと思っていましたが、本当にその通りで笑いました。

 

ボコミュージアムに関して

1回戦と2回戦の間に幕間のように入っていました。島田愛里寿と西住みほの2名がボコミュージアムを楽しんでいる姿は微笑ましかったですね。しかしボコミュージアムの年パス、有効期限が「潰れるまで有効」なのはそれでいいのか。

そんな話はどうでもいいとして、気になったのが「カッコいい」と「可愛い」で、西住みほと愛里寿のボコ感が解釈違いを起こしていたような気がする点です。まぁボコの魅力は色々あってよいのか。

しかしこれよりも気になったのが、愛里寿が「戦車道でみほさんと戦う!」と元気いっぱいに叫んだことに対するみほさんの反応である。どこか歯切れが悪い。気になったので劇場版OVAを見直してみましたが、みほさんの「一緒のチームで戦えるね」が決め手になって、愛里寿は他の高校への編入を決めてしまった。これは、愛里寿の望む「強者と戦う戦車道」と、みほさんの望む「友達と戦う戦車道(みんなで勝つ戦車道)」の解釈違いなのではないかと思います。この2つの戦車道は、言葉では2文字しか違わないが内容は全然違います。戦車でも解釈違いをしているとしたら、同じものが好きなのに全く価値観が違う2人になってしまいます。まぁ戦車道は人それぞれでいいのか。あるいは全然違う価値観だからこそ仲がいいのか。しかし、歯切れの悪いみほさんがとても残念そうに見えてしまって悲しい。みほさんも変わらないといけないのか。もし本当にボコや戦車道に関して解釈違いが発生しているとしたら、これが3話以降にどのように絡んでくるのか、とても気になってしまう。

それにしても強者と戦いたい愛里寿ちゃん、かわいい顔をしているのに戦闘狂すぎる。愛里寿ちゃんはどこの高校に行くのでしょうか。流派の違いから「黒森峰」には行かず、トマトとアンチョビとオリーブオイルとチーズが嫌いということなので「アンツィオ」はもちろん、ポルシチのある「プラウダ」や、チーズとトマトが至る所にありそうな「サンダース」には行かなさそうですね(適当)。

 

第二回戦の今後について

そもそも大洗が知波単学園に勝てるかが怪しいと思います。現状の車両数では知波単有利ですし。トーナメント表を見る限り、3回戦の相手は「継続」か「サンダース」です。しかし、ここで次の相手は継続だろうなどというと、2回戦は大洗が勝つだろうと決めてかかっているような気がしてきます。これではせっかく西さんが「大洗に勝つことが我々にできる恩返しである」と叫んだのにとても寂しい。

ガルパンの試合は最後にどちらが勝ってもおかしくないような戦いを見られる。しかも今回の大洗は負けても廃校にならないんだし、一度負けてまた「無限軌道杯」とは別の戦いが始まってもいいんじゃないかと思います。だから次の試合は~とか言わず、目の前にある大洗と知波単の戦いとその先に期待したいと思います。

まぁなんだかんだ言って、大洗が勝ったら「継続」との試合を見てみたいです。負けて別の戦いが始まるなら、すでに世代交代をしている「黒森峰」との試合を見たいです。逸見エリカと西住みほの試合は因縁の試合になりそうですし、1話で「あなたの戦車道を探せばいい」と言われていた逸見エリカがどんな戦車道をするのかが気になるので。

 

 

まとめると、2話はBC自由学園の活躍に圧倒された後、ボコミュージアムで複雑な気持ちになり、進化した知波単の「突撃」に感服する話でした。3話は、知波単戦でどのような戦いが繰り広げられるのかということと、愛里寿ちゃんと西住みほの戦車道がどうなるのかが気になります。

それにしても大洗、どこまでも夏の王者として敵役のように描かれているので、可哀想に見えてしまう。


書き疲れたのでおわり

【感想】『ゴジラKOM』を見てきました

ようやく時間ができたので、見に行ってきました。率直な感想を言うと、2点だけ不満点はあるがそれを全て吹き飛ばすくらい面白かったです。ネタバレはいっぱい書きます。まだ見ていない人で怪獣プロレスに興味のある人は、字幕版を見てきてください。

 

【追記】この映画を見たから過去作を見直して思ったんですが、この映画を見る前に、vsシリーズを見た方がいいかもしれません。特に「vsキングギドラ」を。


godzilla-movie.jp

 

率直な感想

ゴジラがかっこいい!!!!!!!キングギドラがかっこいい!!!!!!!!すごい!!!!!!!!!!と言っていたら映画が終わっていました。ゴジラ映画はゴジラが主役なのです。私がこの映画に求めていたのは、強いゴジラ、強いキングギドラ、なんか色々頑張るんだけどけっきょく暴れるゴジラ達の行く末を見守るしかない人類、それでもゴジラに向かっていくごく少数の精鋭です。この4要素があればもう満足してしまいます。シンゴジラみたいな話もいいけど、大怪獣プロレスだって良いのです。なにやら突然奇行に走る登場人物もいましたが、怪獣をめぐる極限状態のことなので仕方がないでしょう。人物が動くのではなく、怪獣に動かされるのです。

 

今作のゴジラと怪獣について

もちろんKOMはそれだけにとどまらず、ゴジラを始めとした怪獣にきちんと意味付けしていたのも良かったです。ゴジラが人類の前に現れる理由は様々で、人類の愚行を修正するためということもあれば、息子を探すためだったり人類を守るためってこともありましたね。今回の怪獣達は、大自然を守護し人類の行き過ぎた物質文明を修正する存在というメッセージを持っていました。そして大自然を守護する最強の存在がゴジラです。物語のラストは、ゴジラを頂点とした自然秩序の再確認でしょう。

そして、怪獣という自然を殺そうとする人類は、キングギドラもろともゴジラを滅ぼそうとします。しかし、宇宙から来たキングギドラは地球の生物のようには倒されず、周囲の環境を自分のいいように変えていきます。怪獣は自然の象徴です。だから人類はゴジラと共生するしかないし、地球の大自然は王者であるゴジラに守ってもらうしかない。キングギドラが支配する自然にしてはならないのです。そのことを学んだ人類はゴジラとの共生を決めます。そしてエンドロールで見られたように怪獣のいる大自然は回復していく。怪獣を倒し大自然を征服することしか考えていないようではいけないということです。このあたりの描写は薄かったかもしれませんが、間違いなくゴジラKOMには大自然の力強さと大切さに関するメッセージが含まれていましたし、感じるとこができました。このメッセージを作品と怪獣に込め伝えてくれる監督の手腕には感無量です。

 

怪獣がカッコいい

また、怪獣プロレスがかっこよかったです(偏差値の低下)。なんかキングギドラはすごい動くし、強い。ゴジラの背びれも光ってカッコいいし、強い。そしてその二匹がなんかまぶしい光線を吐き出しながら戦っている。映像は令和ゴジラという感じ。さすがハリウッド。特撮の着ぐるみもいいけど、令和のCGパワーもすごい。どデカい怪獣の絵が描いてあって、背景に稲妻が走っている絵を、今回は映像で見れた。子供の時の夢が叶った気がします。なんだかピカピカ光っていてよくわからないかもしれませんが、カッコいいことはわかるので全く問題がないです。怪獣同士が戦うとカッコいい。バーニングゴジラのような形態も出てきたのがうれしかった。私はvsデストロイアが好きである、カッコいいので。あと、火山から登場し大空を飛ぶラドンのシーンも好きでした、カッコいいので。

 

好きな人物について

人物にフォーカスすると、芹沢博士が好きでした。特に核爆弾を持ちながらゴジラに向かって洞窟の奥へ沈んでいくシーンは涙なしでは見られませんでした()。これはゴジラ復活のために核爆弾を与えないといけないけど、渦に飲み込まれたせいでミサイルを発射できない。そこで、誰かがゴジラの近くに行き手動で爆発させなければならない。それを自ら志願して、完璧にやってのけるというシーンです。あの場面でゴジラに向かっていけるのがすごい。あの場にいた誰よりもゴジラを追い求め、ゴジラを研究してきた過去を持つ、そして人類と大自然であるゴジラが共生していく未来を思い描いていたからできたのです。過去の研究があって今の芹沢博士があり、共生の未来を思い描くから自分が行かなければならないとなる。自分にしかできない使命を直感的にわかっているからこそ、盛大に神殿を破壊することができるし、何より散り際が潔い。そういうところが魅力なんだと思います。最後にゴジラ相手に日本語で話しかけるシーンでは震えました。博士のゴジラに対する情熱と、未来へ託す思いが伝わってきました。このシーンのためだけに、この作品は字幕版で見るべきではないでしょうか。

 

今作の不満点について

ここまでべた褒めばかりしていますが不満点もあって、モスラオキシジェンデストロイヤーは個人的に微妙であると思いました。

オキシジェンデストロイヤーですが、あの1954ゴジラを沈め、その後のゴジラ作品でも神聖視されている兵器の名前を冠している割には、あんまりにも普通のちょっと強そうなミサイルみたいな感じで飛んで行ったので悲しかったです。もちろん、”例のあの名前”を使いたくなるのはわかります。物語の展開上、ゴジラを始めとした地球上の生物全てに効果があり、地球の理を外れた生き物には全く無力で、しかも人類に作れそうな兵器となると、過去のゴジラ作品を思い返してもオキシジェンデストロイヤーくらいしか浮かばないのもわかります。それでも、この名前の兵器を使うならもう少しこの兵器を掘りさげて、何か尋常ならざる超兵器という扱いにしてほしかったです。

モスラに関してですが、これは私の個人的な思いですが、モスラには人類の何らかの思いに呼応して登場して欲しかったです。モスラを始めとした怪獣は大自然の守護者で、モスラ大自然のために戦うということはわかります。しかし、せっかくあの博士の娘はモスラの幼虫に出会ったし、キングギドラに襲われたので、モスラを呼んでもよかったのでは?と思います。そもそも、モスラはあんな機械ではなく人類一人一人とまっすぐ対話して欲しかったです。モスラにはもう少し人類と向き合って欲しかった。ただ、幼生モスラは描写の限りだと、攻撃されても人を殺生しておらず、糸で動きを封じているふうに見えます。口にくわえても糸の方へ投げ飛ばしている(それで死んでいるかもしれませんが)。それだけは評価します。

あと、モスラには鱗粉攻撃もしてほしかった。あんな小物のラドンを足で刺すだけじゃなくて、キングギドラへの鱗粉攻撃をした後、ゴジラに全てを託して散っていってほしかったです。ラドンもそうだそうだと言っています。

 

まぁこんな感じで不満点がないわけではありません。しかし、私がゴジラ映画として見たかったものが全部見れたので、大満足です。そもそも映画のタイトルを今一度よく読むと”Godzilla”と書いてあるし、もっとよく見ると"King of the Monsters"と書いてありそれはゴジラのことなので、ゴジラが良ければ全て良いのです。この作品への究極の感想を言うと、ゴジラがカッコいい」で終わりますし、十分です。私でもわかるゴジラ映画へのリスペクトが多々ありましたし、ゴジラが好きな人なら一見の価値があると思います、これまでのゴジラ作品で体内に培ってきたゴジラ細胞が反応するので。ついでに私の個人的に好きなゴジラ映画を「vsデストロイア」と「1954」以外で挙げると、「機龍2作品」になります、世代なので(?)。

 

おわり


【雑感】最近見ていた映画の話

あと10日で学生が終わって社会が始まるってマジ?

今回は最近というか今年になってから見ていた映画の話を簡単にしようかなと思います。各作品に対してネタバレを含みます。

 

 

ラブライブ!サンシャイン‼】

www.lovelive-anime.jp

ラ!サ!!、元々存在を知っているだけで見ていなかった作品なんですが、2019年始まってすぐ上映されると聞いて、「一年の計はラブライブ!サンシャイン!!にあり!!!」と言いたい気がしたので、2日でアニメを全話見て映画館まで足を運びました。

映画の感想としては、ライブシーンが良かったという感じでした。冒頭のライブ、イタリアでのライブ、延長戦ラブライブ、最後のライブがみな良かったです。それに加えて、ミュージカル調に進んでいく少女たちの物語は、最後にこれからも世代を超えて続いていくのだという余韻を感じさせてくれました。

アニメの時から感じていましたが、ラ!のライブは終了後に場面が急に切り替わって、後日談風になっていることがよくあります。しかし、あの最高のライブを見た私たちには、その結果がどうなっているかなんとなくわかる。そして実際にそういうふうになっている。それでとても嬉しくなってしまうのです。

私はこの作品を3日間で駆け抜けました。それで、最後のライブで1から9まで数字を叫ぶシーン。1から6までは誰でも聞こえる。それに加えて7から9までも聞こえてくる。映画館でそういう音が流れたんだから、そうだろうと思われるかもしれません。ですが、本当にその場に3年生がいて、実際に数字を叫んだ声が心に響いてきた気がしました。それで、3日間ではありますが、彼女たちが歩んできた軌跡を見てきた、だから最後に声を聞くことができたんだと思えて感動しました。

また、アニメを見たときは修論もやっていてあまりキチンと見れなかったので、もう一回アニメを見てもいいかなという気もしました。

 

Fate stay night Heaven’s Feel】

www.fate-sn.com

桜ちゃんが~とかアーチャーと凛が~とかいう話は置いといて、バーサーカーギルガメッシュが良かったです。

バーサーカーは黒ペンと戦ったわけですが、原作を遊んだ時点では、黒ペンは本当にバーサーカーに勝てるんかwwwwと小馬鹿にしていました。バーサーカーはセイバーと士郎の2人がかりでようやく倒せた強敵なのに、ビームだけで超えられるのか甚だ疑問でした。映画を見る前は、バーサーカーは黒ペンに瞬殺されてなぁなぁに終わってしまうのではないかと思っていました。

しかし、実際に映画を見ると、黒ペンはバーサーカーに勝てそう……となってしまいました。ほとんどビームを打っているだけなのに強すぎる、これなら勝てそうだ、と。それでいてバーサーカーも強い。イリヤちゃんのために、もうダメでしょと思えるところから何度でも立ち上がる。その姿が最高にカッコいい。

ギルガメッシュも良かったです。原作を遊んだ時は、なんだか突然出てきてよくわからないけど一瞬で桜ちゃんに吸収されていたので、セイバーや士郎と戦ったあの王様はどこに消えたのだと悲しくなりました。

しかし、映画のギルガメッシュは全く違っていました。突然出てきて、一瞬で桜ちゃんに吸収されてしまうのは変わりません。しかしその短い間に、ギルガメッシュの強さ、プライドの高さと王の威厳、彼の慢心がこれでもかというほど伝わってきました。思わず映画館で「これは間違いなくギルガメッシュだ……」と呟いてしまいそうになりました。

あと、ギルが出てくる直前の桜ちゃんの描写もすごかった。彼女が世界をどういうふうに見て、どんな精神状態なのかがわかってしまいます。始まった瞬間に、やりやがったなと思いました。

Fateは上手にアニメ化すると、我々の足りない想像力を映像が補ってくれるので強いなと思いました。

 

シティーハンター

cityhunter-movie.com

Get Wild Animation(適当)。シティーハンターを見に行ったらシティーハンターを見ることができたというのはよく言った話で、スマホのようなガジェットや昔はなかった大きなビルは出てくるものの、話のノリはシティーハンターでした(私はシティーハンターを全部見たわけではありません)。

それでいて、シティーハンターを知らなくても面白そうな内容でした。まぁ、最高にカッコいい男がカッコいいことをしているのを見るわけなので、面白い。

あと、高性能遠隔操作ドローンなどが出てくるのでとてもSFっぽかったです。武器商の話している内容なんか、どこかで聞いたことがあるような気がすると思ったら、最近読んだ「虐殺器官」であったような話だったと思います(うろ覚え)。

まとめると、SF版シティーハンターみたいな印象を受けました。昔ちょっとだけ見たなぁという懐かしい感じを受けました。

 

サイコパスSS1~3】

psycho-pass.com

Case.1は、年長者に成長した宜野座さんがカッコよかったことと、サンクチュアリというどう考えてもまともではない施設を見ることができたのが良かったです。

宜野座さんの執行官落ちにはアニメ1期であったいきさつがありますが、それを知ったうえで今の宜野座さんをみると父親に近づいているような気がして良いです。

あと、サンクチュアリもすごかったです。あの世界にはいくらでも理不尽な施設がありますね、一回滅んだ方がいい。作中で口封じみたいなこともしていましたが、バックにシビュラシステムがあると知って納得しました。アニメ1期で縢くんが口封じされていたのを思い出してしまいますね。

Case.2は、シビュラシステム下での刑事ドラマでした。テレビ版1期の、槙島が目立って暗躍しはじめる前の話を、スケール大きくしたような。

この作品はあの手この手でドミネーターを使えなくさせてきますが、全く反応しないのは笑いました。テレビ版2期の捜査も、今回の経験を生かして行われたのでしょうか。

それでも、須郷さんが最後に「この仕事に正義を感じているから、自分は公安局に残る」と言ったのにはシビレました。須郷さんの心の中に、征陸智巳とその言葉は強く生き続けているのだと伝わってきて、嬉しくなりました。

Case.3は、シビュラの世界で自分の正義を貫き通した男のその後の話でした。

狡噛さんは日本に帰ってくることになってよかったです。あのまま放浪を続けたら自らが悪霊になってしまい、誰かにかけた情けのせいで撃ち殺されていたでしょう。

この映画を見てから恩讐の彼方にも時間をみつけて読みましたが、あんな話を読まされたらそれは「なんでこんな本を残したんだ」ということにもなります。

あと、狡噛さんは他人の人生を云々という会話がありました(うろ覚え)。あれは背負ったことがないのではなく、監視官だった時やシーアンでの経験から背負えない、自分の道を突き進むことしかできないと気づいていたから、ああいう会話になったんだと思います。執行官落ちしたり公安を抜け出したりしていた時から変わっていないんだなと思いました。

総評して、どれも面白い話でした。その一方で、もう槙島みたいな超のつく悪役は出ないのかなぁとも思いました。

これは余談ですが、Case.1のサブタイトルが罪と罰でしたが、Case.2や3の方が罪と罰だった気がします。というか、Case.1は悪役の名前がロジオンで、ロシア人とのハーフで、それっぽい会話がちょっとあったくらいだったような。

 

【君と、徒然】

kimitotsuredure.com

ちょうどいい感じに時間があったので、見ました。百合はやっぱりいいなぁと思いながら見ていたら終わっていました。

百合はむつかしいことを考えずに、いいなぁと思いながら見るのが一番いいと思います。逆に、いいなぁとしか思っていなかったので、あんまり書くことがない()。

Episode1の、無言の間が一番好きでした。

百合が好きなら見てもいいと思います。

 

【スパイダーバース】

www.spider-verse.jp

これもちょうどいい感じに時間があったのと、前日に友人のオタクからおススメされていたので、スパイダーマンとかちょっとしか知らないけど見てみようかと思っていたら、面白すぎてびっくりしました。

主人公の少年のマイルスくんが、父親や並行世界のスパイダーマンの影響を受けてヒーローとして成長していく姿がカッコよすぎました。王道ヒーローものは良いです。

最後にマイルスくんが、伏線回収の形で並行世界のスパイダーマン達から教えられた通りに、いやそれ以上にスパイダーマンに成長していて、とても気持ちよくなれました。彼は何度だって立ち上がります、それがとても頭に良い。

「お前はスパイダーマンになれるのか?」という問いがこの作品の大きなテーマだったと思います。そしてこの映画は、誰だってスパイダーマンに、ヒーローになれるのだと教えてくれます。

この作品はスパイダーマンを知らなくても見れます。王道ヒーローものが好きなら見るべき作品だと思います。今回話題にした映画の中では一番面白かったです。

あと蛇足ですが、ジャパニーズ・コミカライズ・スパイダーマンがかわいかったです。

 

 

 

簡単にではありますが、だいたい見た映画はこんな感じです。

本当はギアスやスッスッスも見たかったのですが、前者は私がルルーシュが生き返るのは許せない過激派だから見れなくて、スッはテレビでやるしちょうど上映しているところにいて都合よく時間があったら見ようと思っていたらなんだか見れませんでした。悲しい。

 

おわり

 

 

【感想】『ゾンビランドサガ』について

お久しぶりです。最近は修士論文にかまけてブログとか有象無象のことを忘れていました。

今季のアニメは『ゾンビランドサガ』『グリッドマン』『やがて君になる』と私的には良作揃いです。普段なら1クールに真面目に見るアニメは多くても2つくらいなんですが、今季は上記に加えてジョジョまで見ていたのでいっぱいいっぱいでした。それでずっとツイッターで囀っていたのですが、囀っているだけではオタクはアニメを見てくれないとわかったので、一応冬休みと呼ばれる何かになったことだし久しぶりにアウトプットします。

今回は『ゾンビランドサガ』のお話です。

アニメの詳細とかあらすじとか登場人物とかは書くのがめんどくさいので公式サイトを見てください。

zombielandsaga.com

 

ぶっちゃけて言うと、「7体のゾンビが7人のアイドルグループ『フランシュシュ』としてアイドル活動をして佐賀県を救う」という話です。これだけだと意味が分かりませんね。

 

そんなゾンビランドサガですが、このアニメは楽しみ方が3種類あります。「アイドルアニメ」「ゾンビアニメ」「ギャグアニメ」です。そもそも「アイドル」と「ゾンビ」がどうやって共存しているのかが意味不明です。しかし、「ギャグ」を緩衝材として挟むことで、3つ全てを完全な形で成立させています。

その結果、ゾンビだからこそ発生する笑いを我々に届けてくれ、その笑いは全てつながりを持ち重圧な文脈となって我々の心を揺さぶります。間違いなくゾンビでなければ発生しえない感動が「7話」「8話」「9話」「12話」に詰まっています。

特に7話はその最たるものであり、通常ではありえないような状態を「ゾンビだから」と一笑し、どう見てもギャグにしか見えないような構図ではありますが、これまでフランシュシュを見守ってきた我々にしかわからない確かな感動を伝えてくれます。よか……。という訳でとりあえず7話まで見てください。

しかし、このアニメには、宮野真守氏の演じる「巽幸太郎」というキャラクターが、言葉を選ばずに言うとウザすぎるという致命的な欠点があります。私もこの欠点を見過ごせなかった人間の一人で、6話まではいい加減に見ていたし、私のツイッターのフォロワーにも同じ理由で視聴を断念している人がいました(私は最終話を見る前にきちんと全話見直したので許してください)。あるところまで見て頂ければ、これは大変な誤りであり、認識が甘かったと痛感させられるのですが、そこに到達するまでが長いように感じます。

そこで、これは本当に正しいことなのか分かりませんが、そのような人には一つの話でほぼ完結していて、しかも強大な文脈を備えている8話だけでも見て頂きたいです。できれば8話を見る前に5話のAパートも見て頂きたいのですが、5話は巽幸太郎が大暴れしているので、少し厳しいと思います。

もちろん、全ての話を見てからの12話は5000兆点を与えたくなるような大傑作です。「ヨミガエレ」のところでは、気が付くとフランシュシュと源さくらちゃんを応援していて、その一瞬の衝撃に言葉を失い、思わず立ち上がり叫びたくなってしまいました。9月にスタァライトで再生産して12月にサガでヨミガエレをする2018年、本当にどうなっているんだ。

 

まとめると、ゾンビランドサガは、ゾンビであることをギャグを通してアイドルへと昇華するアニメでした。

 

 

ここまででまぁこのアニメがどういう話で、8話を見なければならないということは伝えたと思うので、ここからは自分の話したいことをネタバレとか一切気にせずに話します。

 

 

このアニメ、好きなところが多いんですが、すごいなと思ったのは12話のアイキャッチの「アイドルとは死ぬことと見つけたり」です。

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 これは、佐賀の藩士「山本常朝」の口述を「田代陣基」が筆録した「葉隠」の一節、「武士道と云うは、死ぬ事と見付けたり」をもじったものらしいです。12話で見せつけられて何も言えなくなってしまいました。

というわけで、文庫本にまとめられた「葉隠」を買ってきて該当部分を読んでおったまげたのでその話をします。

該当部分の現代語訳なんですが、とりあえず下に引用します。悲しいですが手打ちなので、誤植があったら笑って見逃してください。

武士道というのは、死ぬことと見つけた。―――(中略)―――我々は生きる方が好きである。大方好きの方に理屈をつけるはずである。もし狙いを外して生きたならば腰抜けである。この境目に危なさがある。狙いを外して死んだならば、犬死に、気違いであっても恥にはならぬ。毎朝毎夕、改めては死に死んで、常時死に身になっている時は、武道に自由自在となり、一生落ち度なく家職を仕果たすことができるのである。[1]

 ―――(中略)―――今日討ち死に、今日討ち死にと必死の覚悟を極め、もし無嗜みで討ち死に致しますと、かねてからの不覚悟が露わとなり、敵に見限られ、汚らしいとされますので、老若ともに身なりを嗜み申したことでした。

―――(中略)―――常時討ち死にの心組みにはまり切り、とくと死に身に成り切って奉公も勤め、武篇も致しますならば恥辱のあるはずがありませぬ。このようなことを夢にも気付かず、欲望・わがままばかりで日を送り、行き当っては恥をかき、それも恥とも思わず、自分さえ快くありましたら何も構わぬなどと言って、放埓・無作法のふるまいになって行きましたことは返す返す残念な次第です。かねてからの必死の覚悟のない者は、定めし死場が悪いと決まっています。[2]

葉隠の原文を読みたいという人は、葉隠原文Webへのリンクを貼っておくので読んでみてください(リンクフリーらしいです)。

hagakure-text.jp

私の国語力でまとめると、「常に自分は(概念として)死んでいる身[3]であると考えて、日々の生活を必死に生きなければならない。そうしないことは残念なことである」になります。えっそれってフランシュシュじゃんとなるわけですね、わかります。

フランシュシュのメンバーはもちろんゾンビで、死んでしまっています。だからこそ、あらゆる理不尽な状況をゾンビだからと乗り越えてしまえる強さを持っています。しかし、ゾンビだから無条件に死んでもいいという訳ではなく、彼女たちは、アイドルとして「生きたい」という目標を持っているんですよね。

フランシュシュのアイドルとしてのライブで代表的なものは、7話の「サガロック」と12話の「アルピノ」なのは言うまでもありません。

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サガロック

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アルピノ

画像が豪快なのですが、前者は落雷の直撃を受けステージが破壊された後のもので、後者は常識外れの積雪によりステージが倒壊しかけている状況ですね。

普通の人間というか常人である我々では、アイドルが雷に打たれたりステージが崩れたらそのライブは中止しますね、当たり前です。実際にサガロックやアルピノのスタッフは、ライブの中断と安全確認をします。それは大変正しい。

しかし、フランシュシュプロデューサーの巽幸太郎は、ステージの続行を宣言します。そして、その極限状況下でもライブをするために立ち上がり歌うフランシュシュに、生きようともがくフランシュシュに、我々は感激し涙してしまうのです。

 つまり、彼女たちはゾンビになり、常に「死んでいる身」でありながら、アイドルとして「生きたい」と考えており、そのためにどんな状況でもライブをやめようとしないのです。常識ではスタッフのようにライブを中止するのが正しいですが、この作品の世界観では常に死んでいると自覚し全力でライブを行う彼女たちの方が正しいのです。彼女たちは葉隠の武士道そのものだったということになり、「アイドルとは死ぬことと見つけたり」という一節がエモくなってしまいます。11話で巽幸太郎が「大慈悲を起こし人のためになるべきこと」と言われたのに対し「葉隠……そんなたいそうなものじゃありません」と返してからの、12話で実はフランシュシュは「葉隠」の武士道の体現であったという流れには脱帽せずにはいられないです。

よくよく考えてみれば、3話で純愛ペアに巽幸太郎が「あいつらはゾンビィだが、生きようとしている。お前らは、いつまでくすぶっているつもりだ」と言っていました。もはや葉隠を使いたくて佐賀県を舞台にしたのではと思ってしまいます。初見でもカッコいいのに、見直したらどんどん重くなっていくのは良いことですね。このアニメ、見直したらはぁエモいとなるセリフと行動が多すぎてわけわからんので、頭の中がまとまらないです。

あと二階堂サキちゃんは、生前から死んだ身となって爆走していましたね。彼女は心が強い上に物理的にも強いので、最強です。フランシュシュで一番好きなのはと聞かれると、二階堂サキと答えてしまいます。1話から見直した後、3話くらいでファンになりました。

 

ゾンビとして蘇った少女たち。彼女たちは死んだ身でありながら、生きるために全力でアイドルをする。そんな理不尽に抗う彼女たちを見て我々は次の言葉を呟かずにはいられない。「よか……。」

 

おわり

 

参考文献

[1] 山本常朝,田代陣基;著,佐藤正英;校訂,吉田正樹;監訳注:定本 葉隠上〔全訳〕,ちくま学芸文庫(2017);葉隠聞書 一 教訓  2 より引用 

[2] 山本常朝,田代陣基;著,佐藤正英;校訂,吉田正樹;監訳注:定本 葉隠上〔全訳〕,ちくま学芸文庫(2017);葉隠聞書 一 教訓  63 より引用

[3]山本常朝,田代陣基;著,佐藤正英;校訂,吉田正樹;監訳注:定本 葉隠上〔全訳〕,ちくま学芸文庫(2017);葉隠聞書 一 教訓  2 注(11) を参考にさせて頂いた 



【ポケカ】ガブルカビースト(SM1~SM8a)

最近、ポケモンカードが高い。どのデッキでも使いそうなサポートと、カッコいいGXポケモンを集めただけで、お金が数万円もかかる。そのため、数か月前と比べて、貴族の札遊びのようになってしまった。そこで、平民の私は、自分の好きなポケモンでデッキを作って遊ぶことを考えたので、「ガブリアス」と「ルカリオ」で、所謂【ガブルカ】というデッキを組んでみた。(余談だが、私は初めて遊んだポケモンシリーズのゲームがパールで、特にシンオウ地方のチャンピオンのシロナが好きである)

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構築を組んだ経緯

まず、「ガブリアス」と「ルカリオ」は好きなポケモンなので、この2匹を軸にデッキを組むことは確定である。ガブリアスはサポート「シロナ」を使うことで3エネ200ダメージを出すことができ、それに「喰いつくされた原野」や「こだわりハチマキ」を合わせることで多くのGXポケモンをワンパンすることができる。また、「ルカリオ」は特性「はどうよち」で、ガブリアスが場にいる場合限定だが、山札から好きなカード1枚を手札に加えることができる。この2体を主軸としたデッキを【ガブルカ】と呼ぶことは、周知の事実である。

さて、このデッキであるが、使っていて不満に思う要素が大変多い。具体的に言うと次があげられる。
  • エースポケモンが2進化な上、1進化ポケモンもベンチに並べなければならない。
  • グズマ」を打ちたい場面は多いのに、シロナを打たないと3エネで100点しか出ない。
  • エネルギー加速手段がないのに、2枚のエネルギーカードが必要である。

ここまで書くと、どう考えても弱いデッキにしかならない。そこで、他のポケモンやサポートカードを採用し、デッキの安定化を図る必要がある。これに関して、以下のような解決策を考えた。

まず、1進化2進化ポケモンを大量にベンチに並べないといけないので、「ハイパーボール」や「ミステリートレジャー」を多投することを考えた。しかし、「ネストボール」は良かったが、ハイパーボールは、例えば初手の手札が「ガブリアス2枚リーリエハイパーボール不思議な飴」のようになった時、どう考えても捨てるカードがない。このため、ハイパーボールのような手札トラッシュカードは初手で使いにくいことがわかったので、ボール系統のグッズは最低限にすることにした。その結果、「カプ・テテフGX」も自然とデッキから消えて、お財布とベンチスペースに優しいデッキになった。そのため、他のポケモンサーチ手段が必要になったので「アローラロコン」に頼ることにした。このポケモンは技でポケモン2匹をサーチ可能なので、少ないボールの代役を務めることができると考えた。

しかしながら、ここで「ジャッジマン」という壁が生じた。ジャッジマンは、相手の手札も山札に戻して4ドローさせるサポートなので、せっかくロコンで持ってきたカードがデッキに消えてしまう。そこで、相手にジャッジマンを打たせないようにするため、こちらもジャッジマンを使うことを考えた。ジャッジマンを使ったうえでロコンの技を打てば、相手の手札をリセットしつつポケモンをサーチできる。そのため、相手は手札4+1枚からターンを始めることになり、ジャッジマンを使う頻度を減少させることができる。もしジャッジマンを使われたとしても、相手はジャッジマンを除いて合計8枚の手札で戦う必要が生じるので、うまく展開できない可能性が存在する。さらに、「ふしぎなアメ」を引けなくても、ジャッジマンを打たれなければ「アローラキュウコンGX」をサーチすることで、次のターンに進化して飴をサーチすることが可能である。また、ボールの話で少し触れたが、「リーリエ」の強みである1ターン目8枚までドローを、手札にかさばるガブルカ飴のせいで生かしきれないことに辟易していたので、この点の解決にもちょうどいい。

次に、「グズマ」を打ちたくてもシロナを打たねばならないという問題である。これは、例えば「カプ・コケコ」が前でかいてんひこうを打ちながら、ガブリアスを後ろの「ゾロアークGX」などのワンパン圏内に入れようとする場面や、「ビーストエネルギー◊」「マッシブーン」が前でガブリアスをワンパンしながら、後ろの「マッシブーンGX」を育てるという場面で起こり得る。これは「カスタムキャッチャー」や「カウンターキャッチャー」である程度緩和されると思われるが、前者は、はどうよち一回で上手く使えるとは限らず、後者は使用タイミングが限定的で、うまく使えない可能性が存在する。アローラキュウコンで持ってくればいい気もするが、いつまでもベンチにロコンを置いておく余裕はない。やはりグズマは偉いのだ。

したがって、ガブリアス以外にそれなりの打点で攻撃することのでき、しかもボールでサーチすることができるポケモンを探す必要が生じた。ここで必要な条件は、「少ないエネルギーで技を打て、100ダメージくらいを出せて、ベンチを埋めず、デッキの枠を2~3程度しか圧迫しない」ことである。その際に目を付けたのが『ウルトラビースト』とビーストエネルギーである。そのなかでもマッシブーンと「ウツロイド」は、相手のサイドに依存するものの、1エネで120以上の打点を出すことができる。また、どちらもネストボールに対応している上に、出張パーツはビーストエネルギーまで含めて3枚だけなので、今回の要請にマッチしている。

さらに、上記のウルトラビーストを採用することにより、ガブが完成した直後や最終盤で場にエネルギーが無くても、はどうよちでサーチした1エネウツロイドマッシブーンが十分な高打点を出せるため、2枚のエネルギーがついていないと技を使えない問題もある程度解決していることは、注目するべき点である。条件さえそろえば、マッシブーンはビーストエネルギー+こだわりハチマキ+「戒めの祠」で190点、ウツロイドは相手の場に出ているポケモンの技だけ任意の高火力で、GXポケモンをワンパンする能力を得るので、グズマほどではないが偉すぎる。

以上から、ガブルカにアローラロコンセットとウルトラビーストセットを加え、ジャッジマンを多投したデッキを組むことに決めた。

 

採用カードについて

上記の通りにポケモンは「ガブリアス」「ルカリオ」「アローラロコン」『ウルトラビースト』とその進化ラインである。ガブリアスは、せっかくサポートを自由に使える場面が増えたので、「ワタル◊」を使うためドラゴンタイプにした。「フカマル」については、アローラロコンを前に出すため、逃げやすい「いわがくれ」を4枚採用したかったが、「せせらぎの丘」に対応していることと、「マニューラ」の相手を考えた際に、どうしても1枚は闘タイプにする必要がある。ルカリオと「リオル」は、場に2体並べたいと考えているので、3枚ずつにした。盤面に1体だけだと、「シロナ」をサーチして使って必要なエネルギーを引けずにターンエンドとなるのがオチである。アローラロコンは、場とベンチに一匹ずついないと「アローラキュウコンGX」に進化できない上に、一回の道しるべで盤面をそろえきれなかったときに場が壊滅するので、3枚。また、アローラキュウコンGXは、アローラロコンで持ってきたいポケモンが1匹しかいない時についでにサーチすると、相手の殺意がアローラロコンに注がれてくれるため、採用し得である。「メタモン◊」は、「カプ・コケコ」のかいてんひこうや、マニューラに弱いデッキなので、論外。

グッズに関しては、ボールを先述の通り、強力だった「ネストボール」と最低限の「ハイパーボール」のみとしている。ハイパーボールでルカリオアローラキュウコンGXをサーチする場面が少なからずあったため、「ミステリートレジャー」では力不足である。他には、「フィールドブロアー」は、相手の「こだわりハチマキ」の影響を受けにくいのと、こちらの初動が遅いため「ねがいのバトン」を使われるまでもなく後続が立つことが多いと判断したので、不採用としたが、それでもやはり1枚は欲しい気がする。その他は特筆することはないだろう。サポートに関してもこれ以上言うことがない。

エネルギーカードは、「基本闘エネルギー」を5枚、「ユニットエネルギー闘悪妖」を1枚と、その他特殊エネルギーを採用した。これは、アローラキュウコンで技を使う場面より、「改造ハンマー」「ジュカインGX」「イベルタル」あたりの相手をする場面の方が多いと考えたからである。ユニットエネルギーについて、「フーパ」を採用してGXポケモンを相手にすることも考えたが、フーパに3エネをつけてちまちま攻撃するよりも、ガブリアスに3エネつけてワンパンした方が、愉快痛快な気分になれる。

最後にスタジアムについてだが、組み始めたころは「戒めの祠」、「喰いつくされた原野」の2種のみとしていた。どちらを採用するかは、HP250のGXと、HP60や110のポケモンのどちらを重視するかによって変わるだろう。この2種類は打点補助カードで、ルカリオによって要所で使用可能なため、合計2枚あれば足りる。ところが、昨今のポケカの環境には、強力なプリズムスタースタジアムが多いため、長期戦になりやすいこのデッキでそれらを張り替えていると、2枚では不足することが多い。また、序盤に使っても、相手の場にGXポケモンが少なかったり、そもそもガブリアスが技を使えなかったりして、活躍しないまま相手に張り替えられるということが頻発する。要は、終盤まで使いたくないのだ。しかし、「ヒートファクトリー◊」や「サンダーマウンテン◊」などは、序盤から張り替えないと大損害を被ってしまう。そのため、序盤から使用可能で、しかも展開補助になる、せせらぎの丘を2枚採用した。せせらぎの丘を破壊することにリソースを使わせることで、祠や原野を守りやすくすることも狙っている。

 

使ってみた感想

ポケモンサークルで使ったら、「ジャッジマンが毎ターン飛んでくる」「ウツロイドきしょすぎ」「スタジアムめっちゃ入ってるな」という評価を、友人の「デンリュウGXゾロアークGX」デッキを相手に使ったら「マッシとウツロイドでサイド4枚とられる」という評価を貰った。もはや何のデッキを組んだのか分からないが、実際にウルトラビーストは強いしジャッジマンも強い。ガブリアスを1体とルカリオを2体立てて、あとはウルトラビーストデッキを組んだ方が強いかもしれなくて悲しくなってきた。「マグカルゴ」+「ヤレユータン」+非GXのような、サイドの調整がしやすく、要所でビーストエネルギーを引き込めるデッキなら一考の余地があるかもしれないと感じた。

おわり

【感想】『ペンギン・ハイウェイ』を見てきました

お久しぶりです。先日『ペンギン・ハイウェイ』の存在を知り、調べてみると原作者が『四畳半神話大系』の人と同じということで見に行くか~となり、京都に遊びに行った際に高校時代からの悪友と見に行ってきました。

 

penguin-highway.com

 

あらすじとしては、「主人公のアオヤマくんは利口な小学校4年生。日々の生活で学んだことをノートに書き留めており、特に、なぜか自分を魅了し神秘的な存在である、歯科医院のおねえさんのおっぱいに対し強い関心を寄せている。そんな中、街に突然ペンギンが現れ、話題になる。アオヤマくんはペンギン、おねえさん、その他街の異常に対して研究を続け、その謎を解明していく……」みたいな話です。ちなみに原作は未読です。事前知識として、「おっぱいおねショタアニメ」、「一部の人から性的なんとかと言われている」、「アオヤマくんが賢い」「ペンギン」くらいを持っていました。

 

以下、しばらく酷評が続くので見たくない人は飛ばしてください(太字にしておきます)。 ちなみに、私と一緒にペンギンハイウェイを見た友人の評価は、「つまらない」でした。そのため、彼との意見交換を経て意見が歪んでしまった可能性があるので、先に断っておきます。

以下常体。

 

ペンギン・ハイウェイを見たが、見終わった直後に感じたことを総評すると「アオヤマくんに人間味がなさ過ぎて何も感じることができなかった」になる。というのも、アオヤマくんが感情を表に出さず全てを理屈のようなもので表現していくので、とても小学校4年生に見えなかった。彼が大変頭がいいことはまあ分かるし、おっぱいに興味津々なのも、圧倒的な早熟で第二次性徴が来てしまったと考えれば、分からないでもない。しかし、彼のノートに纏められたおねえさんやおっぱいに関する記述、自動販売機でのアレやプールでのソレを見ると、小学生どころか中学生とも高校生とも思えない。少なくとも感情のある人間とは思えない。これらと早熟と賢さが重なって、アオヤマくんから人間味が全く感じられなかった。肝心のノートなどによる賢さの描写も、冒頭の「僕はたいへん頭がよく~」みたいな一言で先入観を持ってしまった気がして、楽しめなかった。いじめっこ三人組の方が小学生であり、人間らしいと感じた。彼らは例えるなら『ドラえもん』に出てくるジャイアンのような人物で、度を越えたイタズラもするが、義理堅く人情があり、大変魅力的に見えた。しかし、主人公はのび太でもジャイアンでもなく、頭の中がおねえさんとおっぱいと研究で埋まっており、すべてを理屈で合理的に判断する小学校4年生だった。

しかしおねえさんとおっぱいに対してはとても大きな感情を持っている。それは物語の終盤でいかんなく発揮され、いい感じになってはいた。しかし、彼の感情が見えなかったので何も感じられなかった。つまり、アオヤマくんは「感情がおねえさんとおっぱいに支配され、その賢さと論理性によって全てを合理的に判断するおねえさん特化型ロボット小学校4年生」なのだ。そんな彼におねえさんはひたすら優しいという事実も不気味である。おそらくアオヤマくんは大人になるまでの3000日強の間、ひたすらおねえさんとおっぱいの研究をするのだろう。(これは言い過ぎである。詳しくは追記参照。)少なくとも私には、アオヤマくんの情緒がわからなかった。

 

 さて、ここまで酷評を続けたが、私はこの作品のことをつまらない作品だったとは考えていない。なぜなら、SF部分は見ごたえがあったからだ。天才アオヤマくんの研究によっておねえさんやペンギンの謎が考察されていく様子は面白かったと思うし、ペンギンの描写もアニメならでばという感じで舌を巻いた。そのため、アオヤマくんが非人間だったので駄作と決めつけるのは早計な気がする。そもそも、あんなに気持ちの悪い小学校4年生を主人公にしたのは何か理由があったからではないか。少し考えてみたい。

 

アオヤマくんに何を足したり引いたりしたら、まだ可愛げのある小学生になるか考えてみたい。但し、先述の通り「アオヤマくんの研究によっておねえさんやペンギンの謎が考察されていく様子は面白かった」ので、ここの部分は変わらない程度にしたい。私がアオヤマくんを更生できる可能性として思いついたものは以下の3つだ。

  • 人並みの感情
  • 賢さに対する謙虚さ
  • 早熟さをなくす

しかし、これらはアオヤマくんとペンギン・ハイウェイに不要、若しくは不可欠なものである。なぜなのか順に見ていきたい。

まず、人並みの感情について。これを足したアオヤマくんは、例えば自販機やプールで怒ったり恥ずかしがったりしただろう。人間味が増している。しかし、そんな彼は、ちょっと頭のいい普通の小学生になり、研究に私情などが入っているのではないかという疑念が生まれてしまう。これは、おねえさんやペンギンの謎を研究によって解明しようとするこの作品では、致命的な問題である。したがって、感情的になるのは極力避け、全てを合理的に判断するのが望ましい。

次に、賢さに対する謙虚さについて。「僕はたいへん頭がよく~」なんて言ってしまうと、井の中の蛙のようである。彼が作中で唯一謙虚になったものとして、チェスがある。自分より優れた存在を認め、勝てるよう練習し、勝利を収めている。これは明らかに成長であり、研究に関してもこの謙虚さがあれば成長が描けたのではないだろうか。しかし、この謙虚さを持つと、研究に対して委縮してしまい、わからないから頭のいい大人にまかせようとなってしまう。これではおねえさんやペンギンの研究をしようとはならないかもしれない。また、実際に頭が良くないと、研究し考察することができなくなるので、頭が良いと自覚するほどに賢いことはプラスになる。

最後に早熟さをなくしてみるが、これは論外である。早熟さをなくす方法として、単純に早熟ではないとするか、年齢を上げるという手段がある。しかし、前者については、おねえさんとおっぱいを研究するには異性を自覚し興味を持つ必要があり、後者についてはただの気持ちの悪い変態ストーカーになってしまうため、ありえない。他にもアオヤマくんを真人間にする方法はあるかもしれないが、やはり物語に大なり小なり矛盾が生じてしまうと思われる。

このように、アオヤマくんが少しでもまともな小学生に近づくと、物語がペンギン・ハイウェイでなくなってしまう。つまり、〈アオヤマくんでない〉ならば〈ペンギン・ハイウェイでない〉が成立する。これの対偶を取ると、〈ペンギン・ハイウェイ〉ならば〈アオヤマくん〉となる(本当は直接示そうとしたが、長くなったのでやめた)。すなわち、ペンギン・ハイウェイというSFを作った後で、それを語るのに最もふさわしい人物としてアオヤマくんは創られたのだ。

もちろん、先にアオヤマくんというキャラクターを作り、その人物を元にペンギン・ハイウェイという作品を作ることもできるだろう。しかし、わざわざ気持ちの悪い奇怪な小学生を主人公にする理由がわからない。それよりは、ペンギン・ハイウェイという作品の筋書きに合わせてアオヤマくんが誕生した、もしくは主人公の前身として、もっと親しみやすい「アオヤマプロトタイプ」がいたが、ペンギン・ハイウェイに合わせてアオヤマくんに変わっていったと考える方が自然である。逆に、どんなに物語に合わせた主人公を創ったとしても、いくらかは魅了的に見せることもできただろう。しかし、アオヤマくんは語り手の役割を忠実に守る理屈屋で、そのようなスキを与えない。少なくともおねえさんとおっぱいに対する情熱しか観測できない。アオヤマくんがおっぱい大好きロボット小学生だったのは、『ペンギン・ハイウェイ』を語るために創られた究極のストーリーテラーだったからだ。

したがって、この作品は少年の夏の冒険談ではなく、純粋なSF作品ということになる。ここまで考察が進むと、私の酷評はSFを通してアオヤマくんの物語を見ようとしており、ナンセンスだったことがわかる。実際は、アオヤマくんを介してSFを見るべき作品だったのである。

というわけで、この作品は面白いSF映画である。SF好きな人にならおすすめできるし、この文章でアオヤマくんに興味を持った人がいたら、試しに見ていいかもしれない。何よりペンギンに関する種々の描写は圧巻だった。

 

惜しむらくは、アオヤマくんにおねえさんに対する感情を残さなければならなかったことだろう。この感情があったため中途半端に人間物語が発生したが、彼の人となりのせいで不気味さしか感じることができなかった。その分でSFを語ってほしかった。そもそもこの作品の感想が「おっぱい」「おねショタ」となってしまうのは、アオヤマくんの頭の中におねえさんとおっぱいしかなかったからではなかろうか。

 

尤も、一番惜しいのは、私がこの物語に少年の冒険談という側面を全く見いだせなかったことかもしれない(いじめっこ三人組を主人公にして別の話を作ってくれ)。

  

おわり

 

 

 (追記)

酷評のところで、「おそらくアオヤマくんは大人になるまでの3000日強の間、ひたすらおねえさんとおっぱいの研究をするのだろう。」と書いていたが、これは言い過ぎである。

まず、このように書いた理由は次のようなものである。

アオヤマくんは、これからも世界の疑問に向き合い、考察や研究を続けていくのだろうということが、ラストからわかる。その研究の目的は、「おねえさんとおっぱいの謎を解き明かし、再びおねえさんに会うこと」である。そのため、アオヤマくんがこれから研究する対象は、究極的にはおねえさんとおっぱいにつながる内容になると考えるのが自然であり、そうでなければ、おねえさんと再会するために研究を続けるというラストの意味がなくなってしまうと考えたからである。

しかし、この後に考察を深めた際に、この物語の重要な要素を見逃していたことに気が付いた。それは「エウレカ」である。

エウレカ」は、自称天才のアオヤマくんが、劇中で学んだ数少ない要素の一つである。「エウレカ」を覚えたアオヤマくんにとって、疑問に思ったことは、おねえさんとの関係の有無にかかわらず研究し、頭の中の一枚図に書き連ねるべきものである。それらはいつか想像もつかないつながり方をし、やがておねえさんに至る「ペンギンハイウェイ」が見えてくるとアオヤマくんが考える可能性は十分にある。

したがって、アオヤマくんはこれからも疑問に思ったこと全てに対して研究を続けていくのだろうと結論付けることができる。

18きっぷで東北まで行ってきた話。

お久しぶりです。ロキロキです。最近は学生最後の夏を感じています。来年からは社会ですね、つらいです。

 

8月の中頃に大阪から東北まで高校時代の友人(以後、相方)と18きっぷで旅行してきたんでその話でもしようかなと思ってます。

 

旅の目的

実は東北に私の高校時代の友人がいまして(以後、栗)、まあ相方と栗と三人でつるんでいたのが高校時代の思い出なんですが、栗に会いに行って思い出話や近況などを話すのが最終目的でした。

18きっぷで行くなら旅程はこんな感じかなあと考えたのが

  • 1日目:東京あたりに行く。
  • 2日目:東北に移動。
  • 3日目:東北から東京に帰って、東京をちょっと観光してから夜行バスで帰る。

でした。

話は大きく変わりますが、私は『ガールズ&パンツァー』(以下、ガルパン)の大ファンで、過去に大洗に行ったこともあります。そこで、東京から東北に移動するときに「ちょっと大洗、寄ってかない?」くらいの軽い気持ちで相方を誘ったところ、相方から「俺は海に行きたい」という提案を受けました。

大洗、海……大洗サンビーチだ!ということで、旅程が「大阪→東京→大洗→東北→東京→大阪」に決まりました。

あとは付属的な理由として、私は栗に渡したいお土産(完全な身内ネタ)があったことと東北でUSUMにジラーチを貰えること、相方は心境の変化で髪の毛が青(緑)になったのでそれを栗に見せるため、18きっぷで9時間+2時間+6時間の間電車に揺られてきました()。

 

1日目

18キッパーの朝は早いです。具体的に言うと6時半に大阪発です。京都から合流してくる相方も7時には電車の中です。

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しかし、なんと相方から連絡がこない。案の定ですが二度寝による寝坊で早くも雲行きが怪しくなります(大丈夫か相方と旅して)。

相方は新幹線ワープを使って名古屋で合流。途中の駅でおいしそうなものを食べながらまず浜松を目指します。

f:id:rokiroki235:20180902210930j:plainおいしそうなもの(豊橋)

そんなことがありながら浜松まで来ました。

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ここですね(伝わってくれ)(おばあちゃんどいてくれ)。

ここでのメインイベントは、『ウナギ』です。最近は絶滅を支援するTwitterアカウントが出ていろいろと話題になりましたね。恥ずかしい話なのですが、私は土用の丑の日にウナギを食べませんでした。数年後には絶滅とまでは言わないですが規制などで手に入らなくなっているかもしれないのに、騒がれているときに食べなかったなんて論外です。熱中症で倒れても文句を言えません(あくまで私に限った話です)。というわけでウナギを食べてきました。

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お店の名前とかは箸袋に書いてあるのでいいですね。3200円でした。

味ですが、とてもおいしかったです。数年後には食べられなくなっているかもしれない、今しか味わえないかもしれないような上品な味がしました。

この後ですが、東京に行ってホテルに荷物を置いてうどんを食べて秋葉原を散歩してオタクショップを覘いたりして終了です。早口ですが、生産性がなかったのでまあこんなもんでしょう。

 

2日目

2日目なので今日は大洗です。まず東京から水戸まで電車で行きますが、ここでしょうもない1ウナギ(単位)程度のミスが発生します。

実は18きっぷで旅行するなんて言っていましたが、

大阪→東京、水戸→東北、東北→東京

で私の18きっぷはなくなってしまいます。相方も余分な18きっぷは持っていなかったので、東京→水戸は普通に切符を購入することにしていました。しかし、やはり相方の寝坊により急いでいたので、切符購入をスッキリ忘れてしまい18きっぷで入場してしまいました。まあ電車に乗るのがギリギリだったので、切符買っていたらアウトだったと考えると結果オーライですね、危なかったです。

そして、水戸で大洗行きの切符を買って大洗に向かいます。

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ちなみに相方のガルパンへの認知度なんですが、映画館には引きずって行って見させて面白いと言わせましたが、アニメは未だに見ていないらしいです。アニメの円盤を持っていない私が悪いですね、いつか買い揃えないと。

大洗についたので今日のお昼ご飯事情になってくるわけですが、海鮮丼を食べたい相方とガルパンカフェに行ってみたい私との間で戦争が勃発します。ちなみに私は前回の来訪時に海鮮丼を食しているので、今回はぜひカフェに行ってみたいと思っています。まあ別に海鮮丼でもいいんですが、先日の東京でよくわからないうどんを食べさせられたので、この時にはだいぶん根に持っています。

相方「海鮮丼食べたい。」

私「そういえばガルパンカフェに海鮮丼あると思うよ(心ない嘘)。」

相方「よっしゃ行こう。」

というわけでマリンタワーに来ました。

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ガルパンカフェはこの2階(といっても地上50メートルくらいのところ)にあるのでエレベーターで昇っていきます。3階(地上55メートルくらいのところ)の展望室に行くには入場料が必要ですが、なんとカフェを利用するなら無料で2階まで行けます。お得ですね。

店内には砲弾とかモデルガンとか戦車の模型とかローズヒップが居ました。

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あとアニメで見た戦車の呼び鈴が実在しました。

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赤い部分がボタンで、押すと効果音っぽい音がしておおってなりました。他のテーブルにも押しておおっとなっている人がいたので親近感が湧きましたね。

ここでは今回は鯖の煮込み定食を食べました、アニメで見たやつですね。

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奥の白い奴は茶わん蒸しでした、おいしかったです。

なんか長くなったのでいったんこの辺で。

(記事更新のモチベがあれば)つづく(かもしれない)。