ロキロキの雑記

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【感想】『ガールズ&パンツァー最終章第2話』を見てきました

ガルパンは普通に好きなので見てきましたが、とても面白かったです。戦車、最高か。

 

girls-und-panzer-finale.jp

 

第1話では無限軌道杯1回戦途中で終了となり歯がゆい思いをしていたのですが、2話が全部面白かったので何も問題がないです。

 

BC自由学園について

押安かとおもっていたら押田くん安藤くんマリー様が正しかった。押田くん安藤くんはそうなのだが、実はマリー様も2人のことをよく見ている。そして押田くんと安藤くんはマリー様に全幅の信頼を寄せている。3人そろってBC自由学園だった。

あと、マリー様の身体能力が高かった。動きがかわいいのに強そう。こんなに力強く、かわいらしく動かれたら興奮してしまう。そういえば『BARどん底』でムラカミの相手をする西住殿も強かったし、夏の大会の黒森峰戦では戦車間を跳躍して渡っている。あの時はまぁ西住流だしこのくらい強くて当然だろうくらいに考えていましたが、実は隊長クラスになると誰でも身体能力が高いのかもしれない。1度隊長クラスのみで異種格闘技戦が行われても良いのではないでしょうか。いや戦車道をやってほしいのですが。

最後にBCの3人で「玉ねぎの歌」を歌いはじめたのも良かった。3人が他の2人のために何をやるべきかよく理解しており、そのために動いている。やってやるぞという気持ちが伝わってきました。玉ねぎの歌は最終章第1話のラストで流れましたが、それには「最終章2話を見る前に玉ねぎの歌に関してきちんと調べておいて欲しい」という意味も含まれていたと思われます。聡明なオタクはこのことに気がづいて、インターネットなどでこの歌に関し調べて2話に臨んだことでしょう。しかし、私はこのことに全く思い至らなかった上にフランス語に明るくないので、ここで今一度玉ねぎの歌に関して見てみたいと思います。

 

玉ねぎの歌について

ウィキペディアの情報で申し訳ないのですが、しかし厳密な話をするわけではないので許されるでしょう。玉ねぎの歌を元に作られたとされる「クラリネット壊しちゃった」のウィキペディアのページには次のように書いてあります。

原曲は、「La chanson de l'oignon(玉葱の歌)」と呼ばれる行進曲とされ、~(中略)~「玉葱の歌」の歌詞はクラリネットとは無関係だが、サビの「Au pas, camarade / Au pas, camarade / Au pas, au pas, au pas」は共通している。これは「戦友よ共に進もう」という行進曲風にも、~(中略)~ 解釈できるという。

引用元:クラリネットをこわしちゃった - Wikipedia

フランス語ではよくわからなかったが、クラリネットの方にも歌詞として受け継がれているので、サビの部分が最も重要に違いない。そう思って見てみると、「戦友よ共に進もう」と解釈されるらしい。これは、団結して戦うことを始めたBC自由学園そのものを表す歌のような気がしてきます。戦車道チーム内でエスカレーター組と受験組での抗争に終止符を打ち、押田くん安藤くんマリー様になった新しいBC自由学園らしい。この事実を知っていると、最後の3人の活躍がより勢いづいて見えてきます。そして戦友と3人で大洗に戦いを挑むものの、西住殿の作戦と巨大なMk.Ⅳ戦車の活躍によりあと一歩で及びませんでした。しかし、1両ずつ撃破しながら最後にマリー様がケーキを頬張るところまで、緊張して目を離せない戦いだったと思います。

そして1回戦終了後にみんなでケーキを食べているのもいい。戦車道は、試合が終わればあなたの戦車道は素晴らしかったと互いに言い合えるのがとてもいい。私も1回戦が美しく終わったのを見て嬉しくなったので、帰りにケーキを買って帰りました。

 

知波単学園について

劇場版で大躍進を遂げ大学選抜チームの戦車を撃破していましたが、今作ではさらに強くなってしまいました。劇場版でも「転進」や「後退的前進」を覚えていたが、最終章2話では「足踏み突撃」とか「サヨナラ突撃」のように、突撃の概念が強化され続けています。常に進化を続ける知波単、強すぎるのでは。それでも、ここまでだと福田に言われるがまま動いているようにも見えます。なんだかんだで知波単の上級生は突撃をしたそうにしているし、福田の一言が無かったらみんなで突撃していたような気がする。

そんな中、物語の最後で西隊長が「転進ではない、撤退だ」と言い放ったのがとてもよかったです。これまでは突撃とついていればよいという考えでいたが、誤魔化すのをやめたんだ、本当に変わったんだと感じました。そこで、知波単には3話で突撃に固執せず、新しい道を進んで欲しいと思いました。

しかし、この新しい道は知波単魂と言われる「突撃」の延長線上にあるんだと思います。「撤退」と叫んだ時も、きっと知波単は「突撃」していた気がします。西さんのまっすぐな顔を見ていると、そうとしか思えない。「突撃」の概念が良く分からなくなってきました。国語辞典を見ても「敵陣に攻め込むこと」といった、極めて浅い内容しか書いていない。これは最終章3話の知波単に教えてもらえると信じて待ちたいと思います。

それにしても、「大洗に勝つことが我々にできる恩返しである」と叫びながら、「撤退」の言葉と共に月光の下へ「突撃」する知波単戦車、かっこよすぎる。

 

大洗女子学園について

一方の大洗女子学園は、大洗らしく「みんなで勝つ戦車道」をしているなと思いました。みんなで勝つ戦車道とは、例えばアニメの対黒森峰戦で川の中ほどで動けなくなったうさぎさんチームをみんなでけん引して助けていたり、最終章1話で擱座したサメさんをうさぎさんが押して助けるといったような戦車道です。黒森峰の時は、あそこでうさぎさんを助けたので、せっかく引き離した黒森峰に追いつかれてしまいました。しかし、戦車道とは得てしてそういう、自分の道を突き進むものなのでしょう。

2話でもこの戦車道は健在で、沼地で動けないカモさんのためエンジン回りに問題がありそうなポルシェティーガーに牽引させていたり、命令無視して知波単に向かっていくサメさんを可能な限り援護していました。わざわざこういう描写が映される程度には、大洗らしい一場面であったと思います。大洗の戦車道は続いている、大洗は未だ強いのだと感じて、嬉しくなりました。

大洗の強さは、西住みほの尋常ならざる作戦、縦横無尽な動きをするあんこう魔改造されたポルシェティーガーなどにもあるかもしれませんが、やはり決定的には大洗の戦車道そのものにあるのだと思います。

それとサメさんチームの旗を見ながら歴史は覆すと言う話、戦車道を始めてやる人達は旗を立てたりして戦車を飾ってみたくなっちゃうんだろうなーと思っていましたが、本当にその通りで笑いました。

 

ボコミュージアムに関して

1回戦と2回戦の間に幕間のように入っていました。島田愛里寿と西住みほの2名がボコミュージアムを楽しんでいる姿は微笑ましかったですね。しかしボコミュージアムの年パス、有効期限が「潰れるまで有効」なのはそれでいいのか。

そんな話はどうでもいいとして、気になったのが「カッコいい」と「可愛い」で、西住みほと愛里寿のボコ感が解釈違いを起こしていたような気がする点です。まぁボコの魅力は色々あってよいのか。

しかしこれよりも気になったのが、愛里寿が「戦車道でみほさんと戦う!」と元気いっぱいに叫んだことに対するみほさんの反応である。どこか歯切れが悪い。気になったので劇場版OVAを見直してみましたが、みほさんの「一緒のチームで戦えるね」が決め手になって、愛里寿は他の高校への編入を決めてしまった。これは、愛里寿の望む「強者と戦う戦車道」と、みほさんの望む「友達と戦う戦車道(みんなで勝つ戦車道)」の解釈違いなのではないかと思います。この2つの戦車道は、言葉では2文字しか違わないが内容は全然違います。戦車でも解釈違いをしているとしたら、同じものが好きなのに全く価値観が違う2人になってしまいます。まぁ戦車道は人それぞれでいいのか。あるいは全然違う価値観だからこそ仲がいいのか。しかし、歯切れの悪いみほさんがとても残念そうに見えてしまって悲しい。みほさんも変わらないといけないのか。もし本当にボコや戦車道に関して解釈違いが発生しているとしたら、これが3話以降にどのように絡んでくるのか、とても気になってしまう。

それにしても強者と戦いたい愛里寿ちゃん、かわいい顔をしているのに戦闘狂すぎる。愛里寿ちゃんはどこの高校に行くのでしょうか。流派の違いから「黒森峰」には行かず、トマトとアンチョビとオリーブオイルとチーズが嫌いということなので「アンツィオ」はもちろん、ポルシチのある「プラウダ」や、チーズとトマトが至る所にありそうな「サンダース」には行かなさそうですね(適当)。

 

第二回戦の今後について

そもそも大洗が知波単学園に勝てるかが怪しいと思います。現状の車両数では知波単有利ですし。トーナメント表を見る限り、3回戦の相手は「継続」か「サンダース」です。しかし、ここで次の相手は継続だろうなどというと、2回戦は大洗が勝つだろうと決めてかかっているような気がしてきます。これではせっかく西さんが「大洗に勝つことが我々にできる恩返しである」と叫んだのにとても寂しい。

ガルパンの試合は最後にどちらが勝ってもおかしくないような戦いを見られる。しかも今回の大洗は負けても廃校にならないんだし、一度負けてまた「無限軌道杯」とは別の戦いが始まってもいいんじゃないかと思います。だから次の試合は~とか言わず、目の前にある大洗と知波単の戦いとその先に期待したいと思います。

まぁなんだかんだ言って、大洗が勝ったら「継続」との試合を見てみたいです。負けて別の戦いが始まるなら、すでに世代交代をしている「黒森峰」との試合を見たいです。逸見エリカと西住みほの試合は因縁の試合になりそうですし、1話で「あなたの戦車道を探せばいい」と言われていた逸見エリカがどんな戦車道をするのかが気になるので。

 

 

まとめると、2話はBC自由学園の活躍に圧倒された後、ボコミュージアムで複雑な気持ちになり、進化した知波単の「突撃」に感服する話でした。3話は、知波単戦でどのような戦いが繰り広げられるのかということと、愛里寿ちゃんと西住みほの戦車道がどうなるのかが気になります。

それにしても大洗、どこまでも夏の王者として敵役のように描かれているので、可哀想に見えてしまう。


書き疲れたのでおわり